えーっと、何だったっけね、あの映画のタイトル。
何にでも感謝するのが常っていう人が、
テレビだとかパソコンだとか、車だとか、色んな機械にも使うたびにいちいち心混めて感謝しててさ、
そしたら、機械にも本格的に魂が宿って、その愛情をたっぷり受けた機械は成長して、
そのうち思春期とかで反抗期になっちゃって全然言う事聞かなくなっちゃったりしてさ。
俺、好きなロボができたんだ、なんて言ってさ。
別な機械同士でやっちゃったりなんかしてさ。子どもまで出来ちゃったりなんかして。
俺はテレビと掃除機のハーフだ、
いやいや俺んとこのじいさんはクーラーだから、俺クォーターなんだよね、なんて言ってさ。
バカヤロウつってさ。
あれ?れ?
バカヤロウは俺だったよ。
そんな映画見た事も聞いた事も無いよ。全くもう。
ちょっとビートたけしみたいな口調で言ってみたかっただけなんだよ。
そう、バカヤロウがいるとしたらそれは俺だけだよ、俺だけ。いるとしたらね。多分いないけど。
大体、他の人がバカヤロウかどうかなんて、ほんとはわからないんだからさ。
だから、簡単にバカって言って理解できない自分がバカなんだよな。
だから、バカって言ったヤツがバカなんだよな。んだんだ。
でも天才しかこの世にはいないと思うから、
結局バカってのは、馬と鹿のハーフだけってことになりますかね。
おやすみなっさい〜