今日運転中僕はふと修行中の事を考えていた。
望み絶たれて読んで字の如く、絶望だったときの記憶。
あの頃は毎日が忌々しく感じた。
修行が終わる日はいつか来るとはわかってはいても、
その時の想像なんてとてもできなかった。
半年くらい経って、ようやく帰ったときの事を想像できるようになった。
頭の中に棲む思考は自由度を広げ、雑念とまた別の雑念を行ったり来たりする。
散々動き回ったその成果は、筋肉みたいに膨れ上がる。これが欲望だ。
夜になると勉強してるフリをして、
帰ったら食べるもの、したい事をノートに書き足した。
変幻自在の脳ミソはお経中の雑念を遮断するために一生懸命だ。
つづく